− 2018 − □■□最近の2冊!□■□2018.12.27 近所のTSUTAYAの文庫本コーナーに歴史小説のエリアがあって何気に買ってみた二冊。 これが意外と面白い! ガンダムで言えば外伝の様なお話ですね。 <うつろ屋軍師> 丹羽長秀とその息子長重に仕えた 江口正吉 のお話です。 丹羽長秀と言えば信長の家老にして清洲会議で秀吉を支持し、一時は越前・若狭・加賀123万石の大封を得たもののその長秀が亡くなって息子長重の代なるといきなりの大減封。 いきなり外様の様になってしまいその苦境の中どうお家を存続させるか? そんな中での小田原出兵やそして北陸の関ヶ原”浅井畷”における前田家100万石との死闘など... ”空論屋”と呆れられる新米家老・江口正吉と、城オタクで人の好い若殿・丹羽長重、その他の丹羽家の若き新米主従のお話です。 自分の歴史観と合わせて読むと面白い! <最低の軍師> こちらは私があまり知らなかった出来事なのですが、臼井城の戦い と言うのがあって北条方の援軍を十分に得られないまま圧倒的戦力で城に迫る上杉軍を撃退するお話です。 ただ、戦闘の部分は後半少しで北条から援軍としてやってきた武将松田孫太郎と偶然道端で出あった 白井浄三入道と言う易者?を城方の軍師として引き込むまでの話、それに関連してこの軍師の過去の物語がメインです。 戦闘の前半で浄三は想像を絶する奇策を次々と画策するのですが、これなんかは真田の上田合戦にも通じるものがありますね。 当然多少の脚色はあるもののほぼ実話に基づいた話と言うのも良いです。 歴史小説は作者の書き味や歴史観が色濃く出て読み易さに差が出るものなのですが、初めて読んだ 蓑輪諒さん なかなかのもんです。 □■□山岳読本□■□2018.12.6 以前BOOK.1st寄った折に何気に登山の棚を見てみたら山に関する文庫本が多数置いてるのに気づきました。 主に山に関する知識だとかドキュメンタリーですが、最近電車などで読む本に困っていたので買ってみることに! これが結構勉強になって面白いんです! 雪崩遭難 滑転落遭難 道迷い遭難 山岳遭難からの救出 気象遭難 トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか などなど主に山岳遭難に関するドキュメンタリーですね(^_^;) 新田次郎さんの 孤高の人 や 八甲田山死の彷徨 を読んだあとだったので雪崩遭難から始まりましたが、夏山冬山問わず登山をする者にとって遭難の危険は多少なりともある訳でとても勉強になりました。 ”道に迷ったら元に戻れ””沢には決して下るな”などと言う道迷いの鉄則や、気象遭難やトムラウシの遭難では”低体温症”がキーワードとなっています。 タラレバですが未然に防げた遭難や遭難しても命が助かっていたであろう事例もたくさんあります。 あと、最後は生命力と言うか生きる力と言うのも大切な要素の一つです。 八甲田山については映画見ていろいろネットの情報を探してから入ったのでとても解りやすかったです。 実際映画が上映されたのは子供のころだったので何が何だかわからなかったのですが、こうやって見直すと時代背景やら遭難の原因やら自己分析できるのでまた見方も変わってきます。 それにしても、北大路欣也さんや高倉健さんが若い、緒方拳さん前田吟さんは完全に脇役でしたね(汗) ▲ Top ▲